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どうして体がだるいの?

「糖尿病は症状が現れにくい」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。糖尿病は症状が現れるまでに5〜10年かかるのが一般的といわれており、気付いたときには症状がかなり進行してしまっていたというケースもあるのです。
そんな糖尿病の引き金となるのが高血糖です。高血糖の状態が5〜10年続くと、やがてさまざまな症状が現れ始めます。これらの症状は、体が発信するSOSのサインといわれています。

では、具体的にどのような症状が現れるのでしょうか。今回は、糖尿病の代表的なふたつの症状について詳しく解説します。

体に表れるふたつの症状とは?

糖尿病の代表的な症状としてあげられるのが、「体のだるさ」と「食べても痩せていく」というものです。
日常生活を送っていると、しっかり眠っても疲労感が消えなかったり、倦怠感が残ったり、仕事や家事に意欲的になれなかったりということもあるのではないでしょう。これらは糖尿病の方に限らず誰にでも起こり得るものですが、糖尿病の方の場合はこの状態が慢性的に続きます。これにより、仕事に悪影響を及ぼしたり、精神的につらくなったりなどの問題が生じてしまうことがあるのです。やる気が起きずに一日中眠っていることで周りの人に「サボっている」と非難され、衝突してしまうということもあるかもしれません。

このふたつの他にも、糖尿病の症状にはさまざまなものがあります。例えば、「すぐに喉が乾く」「トイレに行く回数が多い」「手足のしびれ」などです。また、糖尿病が進行すると、「網膜症」や「神経障害」、「腎臓機能の低下」などの合併症が引き起こされることもあります。進行するほど症状は重くなり、場合によっては命に関わるほどの重大な症状、例えば「心筋梗塞」や「脳梗塞」などの病気が引き起こされることもあるのです。そうならないためにも、糖尿病の代表的な症状ともいえる「体のだるさ」と「食べても痩せていく」というふたつの症状に早めに気付くことが重要なのです。

症状は「糖代謝の異常」により引き起こされる

「最近、体のだるさが続いている」「どれだけ寝ても疲れがとれない」「食べても太れなくなった」などの状態に心当たりはありませんか?こういった状態は、体内の細胞に栄養がきちんと行き渡っていないことが原因で引き起こされるといわれています。
人間の細胞は全部で60兆個以上あるといわれています。この60兆個の細胞が集合して生まれたのが人間で、私たちが元気を維持するためには60兆個の細胞一つひとつに栄養を届けなくてはなりません。そんな細胞の栄養となるものが「ブドウ糖」です。食事をすると体内で食品が消化・分解され、ブドウ糖へと変化します。このブドウ糖が一つひとつの細胞に送り届けられ、細胞が元気になることで、健康的な体を維持できるのです。これを踏まえると、慢性的な倦怠感や疲労感は、体が発する「細胞に栄養が届いていません」というサインであると考えることができます。

加えて、栄養不足に陥った細胞は、体内の脂肪やタンパク質に蓄えられてある「グリコーゲン」から栄養を補おうとします。脂肪を分解・燃焼して栄養を摂取することで、体はどんどん痩せていきます。また、筋肉の元であるタンパク質からも栄養を摂取することで、体の筋肉まで落ちてしまいます。これにより、どれだけ食べても痩せていくという症状が出てしまうのです。

このように、細胞が栄養をキャッチできない状態のことを「糖代謝の異常」といいます。糖代謝の異常が続くと、血液中にブドウ糖が蓄積され、やがて高血糖の状態を引き起こします。そして、高血糖の状態が続くことで糖尿病が発症してしまうのです。つまり糖尿病の発症を防ぐためには、早めに糖代謝の異常に気付くのはもちろん、状態が悪化しないよう対策を行う必要があるといえます。

細胞が栄養を取り込めない理由とは?

糖代謝の異常と深く関わっているのが、「インスリン(インシュリン)」と「インスリン受容体」です。インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島という組織で生成される物質のことで、臓器に栄養を送り込んだり、タンパク質の合成や細胞の増殖を促したりといった働きを担っています。インスリン受容体は、細胞のインスリン作用を引き起こすタンパク質です。
糖代謝において、インスリンは「鍵」で、インスリン受容体は「鍵穴」であると例えられています。鍵穴(インスリン受容体)に鍵(インスリン)を差し込み、細胞の扉を開き、細胞内にブドウ糖を送り届けるという仕組みです。もちろん、鍵(インスリン)と鍵穴(インスリン受容体)がきれいにはまらなければ扉は開きません。細胞に栄養を届けるためには、インスリンが必要不可欠であり、さらにはインスリンとインスリン受容体がぴったりとはまっている必要があるのです。
しかし、糖尿病や糖尿病予備群の方の場合、健康な方と比較してインスリンの分泌量が少なく、また鍵(インスリン)と鍵穴(インスリン受容体)がはまりにくいといわれています。これにより、細胞までブドウ糖を行き渡らせることができず、慢性的な疲労感や倦怠感、食べても太れないなどの問題が発生してしまうのです。

糖代謝の異常を改善するためには、まず血液中のインスリンの量を正常に戻す必要があります。そのために重要になるのが日々の食生活です。高カロリーの食事を摂取すると、血液中に大量のブドウ糖が作られます。この大量のブドウ糖を処理するためには、それだけ多くのインスリンが必要となります。そのため、高カロリーな食事を続けていると、やがてインスリン不足やインスリンの機能低下などが引き起こされ、糖代謝の異常ひいては糖尿病の発症につながる恐れがあるのです。糖尿病を発症させないためにも、定期的に食生活の見直し・改善を行うことをおすすめします。

早い段階で気付き、対策を行うことが重要

「体のだるさ」や「食べても痩せていく」などの症状は、糖尿病の代表的な症状であるため、「以前よりも疲れやすくなった」「食べる量は増えたのに痩せてきた」などという方は要注意です。
高血糖の状態や糖尿病を改善するためには、細胞の扉を開き、栄養となるブドウ糖を細胞内にしっかり送り届ける必要があります。糖尿病や糖尿病予備群にお悩みの方は、インスリンやインスリン受容体に関する知識を深めておくことに加え、食生活の見直し・改善を行うよう心掛けましょう。



 

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