合併症ってなに?

合併症ってなに?

糖尿病で特に気を付けたいのは、「合併症」です。しかし、どれだけ合併症が危険なのかを具体的に知っている方は少ないかもしれません。 では、合併症の種類や前兆となる症状には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、そんな糖尿病の合併症について詳しくご紹介します。

糖尿病の症状と合併症

糖尿病による合併症の前兆となる主な症状は、以下の通りです。

  • 食欲が異常である
  • 異常に喉が渇く
  • 体にだるさがあり、疲れやすい
  • 朝起きてもスッキリしていない
  • 肌がカサつき、ツヤがない
  • 排尿の回数や量が増えた
  • 足の先がチクチクする
  • 足がつるような感覚が体にある
  • よく下痢や便秘になる
  • 視力が悪くなる
  • どれだけ食べても体重が減り、痩せてしまう

とんど感じられないといわれています。そのため、上記の症状が生じた場合、かなり糖尿病が進行していて合併症を発症する可能性が高い状態と考えられています。
特に、「下痢が頻繁に起こる、または便秘」、「視力低下」、「どれだけ食べても体重が減り、痩せてきた」という症状が起こったら要注意です。下痢や便秘は、健康的な方でも体調不良でときどき起こることがあります。また、体調が回復すると、いつも通りの状態に戻ります。
なお、下痢や便秘が頻繁に起こったり、交互に繰り返し起こったりしているときは注意が必要です。このような症状を起こしているときは、自律神経が弱っている状態です。
自律神経には、胃腸の働きを制御する役割があります。正常なときには胃腸の働きは自律神経によって制御されています。しかし、下痢や便秘を頻繁に繰り返しているのなら自律神経に問題が起こっている状態です。また、こういった症状が続くのなら「糖尿病性神経症」になっている可能性も考えられます。
次は、視力低下です。視力低下は、若い年齢の人でも目に悪い環境が続くと生じ、年を重ねると老化現象によって視力が下がってしまいます。そのため、視力低下が起こっても糖尿病につながるとは考えにくいかもしれません。しかし、「糖尿病性網膜症」という合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。これは、糖尿病患者の2人に1人が発症するといわれており、注意が必要な症状です。
食べても痩せるという症状は、体としてはかなり深刻な状態です。
一般的に糖尿病の人は、太っていることが多いとされています。過食や運動不足によって体重が平均値よりも高くなっているので、糖尿病と診断されて病院から食事制限や運動を行って体重を減らすことが指導されることになります。

体重がオーバーしているわけでもなく、しっかりと食事をとっているのに痩せていくのであれば、糖尿病ではないと考えるかもしれません。しかし、この状態がとても危険な状態なのです。
通常、健康な人が食事をすると栄養が体内に送り込まれ、体を動かすエネルギー源として脂肪に変わっていきます。糖尿病の人は、食べ過ぎることで余分に摂ってしまった栄養がブドウ糖として血液の中に余ります。そして、余分にあるブドウ糖は尿によって外へ排出されるので栄養を摂りすぎないように食事制限や運動が必要になります。
糖尿病がさらに進行すると、食事で摂った栄養がエネルギーにならず、飢餓状態になってしまいます。これは体の細胞がどれだけ体内に栄養を送り込んでも、受け取ることができずエネルギーに変えることができない状態になっています。
そのため、どれだけ食べても栄養が尿に混ざってすべて外へ排出されてしまうのです。それに、体を動かすためのエネルギーが十分ではないので、少し動いただけで疲れやすくなったり、だるく感じたりします。
それに、食事から栄養を摂れないと体が判断すると、今まで筋肉や脂肪に蓄えていたタンパク質などから栄養を摂ろうとします。食事から栄養を摂れず、筋肉や脂肪から栄養を摂ってしまうとなれば、しっかりと食べていてもどんどん体は痩せていくことになります。この症状が起こったら、「糖尿病性腎症」という合併症を引き起こしている可能性があります。合併症の中でも特に危険で、かなり進行している状態です。早急に病院へ行き、治療を受ける必要があります。

糖尿病の合併症を引き起こす原因

糖尿病の主な合併症は、「糖尿病性神経症」「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」です。これらは、3大合併症と呼ばれています。この他にも、脳梗塞や心筋梗塞などが糖尿病の合併症として起こることもあります。
それぞれ異なる症状となり、治療法についても異なります。しかし、合併症を引き起こす原因にひとつだけ共通点があります。それは、「血液循環の悪さ」です。糖尿病は、特に血液が大きく関係する病気です。そのため、血液循環が悪いと症状が悪化しやすくなります。糖尿病患者の血液は、健康的な血液であるサラサラな状態ではなくて、ブドウ糖が多くてドロドロ、またはベタベタとした状態です。
それぞれどんな状態か分かりやすく例えると、サラサラな状態の血液が「水」、ドロドロな状態の血液が「砂糖水」です。水であれば、どれだけ細いストローでもスムーズに吸い上げることができます。しかし、砂糖水だと太いストローでも吸い上げるのは困難です。体内にたくさんある毛細血管は、ストローよりも細いので砂糖水状態の血液を通すことが難しくなるのです。
さらに、血液にブドウ糖が多いと高血糖状態となり、より血液の流れを悪くしてしまいます。そのため、合併症を引き起こしやすい状態の体になります。
ドロドロな状態の血液は、目や腎臓、神経に悪い影響を与えます。他にも、血管が詰まりやすくなるので脳梗塞や心筋梗塞が起こることもあるのです。


それぞれの合併症について知ろう

これまでご紹介してきたことは、糖尿病の合併症かもしれないという症状や原因についての内容です。ご紹介してきた内容を把握しておくだけでも、糖尿病の合併症を予防できる可能性が高くなります。少しでも早く体の異常を察知するためにも、糖尿病の人は合併症のリスクについても知っておくことが大切です。


では、下記よりそれぞれの合併症について、さらに詳しく見ていきましょう。
気になるものから調べてみてください。

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