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脳梗塞

脳梗塞は、血管に血栓(血の塊)が詰まったことで起こる危険な病気です。
糖尿病の合併症でも起こる可能性があり、大いに注意すべき病気のひとつです。 脳梗塞の多くは、何の前触れもなく突然発症します。そして、発症したことで重大な後遺症が体に残ってしまうこともあります。最もひどい場合には、脳梗塞が発症したことで死に至ることもあります。 近年では昔に比べると、脳梗塞という言葉をよく耳にするようになったかもしれません。これは、有名人やスポーツ選手が脳梗塞になってニュースで取り上げられる機会が多くなったためであると考えられます。中には、脳梗塞で倒れて右半身に麻痺が残っているケースもあります。普段から健康に気を遣っているスポーツ選手でも発症することから、脳梗塞はすべての方が発症する可能性があるといえます。
今回は、そんな脳梗塞についてご紹介します。

脳梗塞の種類

脳梗塞は、血管に血栓が詰まったことで血液が流れにくくなり、脳内の細胞を壊死させてしまいます。 脳梗塞は血栓の発生する原因によって、「脳血栓」と「脳塞栓」に分かれます。脳内の状態に微妙な違いがあるので、以下でそれぞれご紹介します。

・脳血栓
脳血栓は、脳の血管に血栓ができてしまうことで生じます。血栓は、動脈硬化などが起こったことで血管が細くなり、ドロドロになった血液がたまると固まって発生する塊です。血栓は、血管で傷ついた部分を修復しようとする働きがあります。その修復を行うことで発生した血栓が血液を通さないようになります。封鎖された状態になるので、血液がそれ以上先へ流れなくなり、脳へ血液が流れずに脳血栓になります。

・脳塞栓
脳塞栓は、脳の血管で発生した血栓ではなく、他の部位から流れてきた血栓によって発症します。体にある血管は、どんな部位でも末端へ近づくと狭くなってさらに細くなります。そのため、発生した血栓が流れている間に止まってしまうことがあるのです。そして、脳の血管に流れてきた血栓が止まると脳塞栓になります。
以上が、脳血栓と脳塞栓の違いです。どちらにも共通する原因は、血液循環の悪さによって起こるという点です。では、脳梗塞が血栓によって起こるメカニズムはどのようなものなのでしょうか。

脳

脳の断面図を見ると、太い血管から枝分かれしている細い血管があることが分かります。この図では、Aの部分は血栓ができる可能性がある部分であり、Bの部分に血栓があることを示しています。Cの部分は血栓ができたことで血液が流れず、脳の一部が壊死している状態を表しています。
動脈硬化によって血管が細くなっていきAの部分に血栓ができた場合、血液はそれ以上先へは流れにくくなります。また、Aの部分で血栓が完全に血管で詰まってしまうと左半分の脳細胞が損傷し、Cの部分よりも広範囲で壊死状態になってしまい、重度の脳梗塞が起こることになります。
他にも、他の血管で発生した血栓がBの部分で止まってしまうと、それより先にあるCの部分が塞がれた状態となり脳塞栓になります。
これらの状態が血管内で発生すると、脳細胞が酸素不足と栄養不足で死んでしまいます。これが、脳梗塞の起こるメカニズムです。

脳梗塞が起こりやすい方の特徴

脳梗塞が起こりやすい方は、以下の特徴を持っています。

・心臓疾患を患っている方
心房細動や弁膜症などの症状が起こると、心臓付近で血栓が発生しやすくなります。発生した血栓は脳の血管まで流れていきやすく、細くなった部分で止まってしまうことが多いといわれています。

・高血圧の方
血圧が高いと血管が痛みやすい状態になります。血管が痛みやすい状態は、動脈硬化を進行させてしまったり、血栓ができてしまったりして脳血栓を起こす可能性が高くなります。

・糖尿病の方
糖尿病の方は、ドロドロの血液なので血管が詰まりやすく血栓が発生しやすいのです。そのため、脳梗塞が起こる可能性があります。

・高脂血症の方
動脈硬化が進行しやすく、脳梗塞に発展する可能性があります。

・肥満体質の方
心臓疾患・糖尿病・高血圧・高脂血症などを引き起こしやすい体質です。万病の元といわれているほど、注意しなければならない体質になります。

・喫煙・お酒の過剰摂取
「百害あって一利なし」といわれているほど、タバコは体に害を与えます。多くの病気を発症する主な原因になっており、心臓疾患や動脈硬化のきっかけを作ります。また、ドロドロの血液にしてしまう原因にもなります。お酒の過剰摂取は、血圧を上げて動脈硬化の進行を促し、脳梗塞を起こすきっかけを作りやすくなります。

・ストレス
ストレスは、心臓疾患・高血圧・糖尿病・高脂血症など病気を悪化させる危険因子です。特に、大きなストレスを感じると血管が収縮してしまい細くなります。細くなった血管は、血の流れが悪くなってしまって脳梗塞へ発展することがあります。

・脱水症状
脱水症状が体に起こってしまうと、血液が濃くなって固まりやすくなり血栓が発生しやすくなります。運動している最中や睡眠中など水分を奪われやすい場面では注意し、こまめに水分補給することが大切です。

・加齢、遺伝
加齢が進むと血管が弱くなって動脈硬化が進行しやすくなります。また、親族に脳梗塞を発症した方がいれば注意が必要です。脳梗塞になりやすい体質が遺伝しており、生活的要素で発症する可能性が高いとされています。 このように脳梗塞を発症しやすい方の特徴はさまざまです。 脳梗塞は、誰でも起こる可能性がある病気で、誰もが危険な要素を持っているといってもおかしくありません。脳梗塞が発症したときは、後遺症が残ってしまうこともあります。

脳梗塞の後遺症とは

脳梗塞が悪化すると、脳の血管に血栓が詰まって脳細胞が死んでしまい、すべての神経や機能が働くことができなくなります。脳の細胞が死滅し、後遺症が残りやすいという点が特徴としてあげられます。血管が血栓によって塞がれている状態が長引くと、死に至ることもあります。血管に血栓が生じた場所によって、死滅する脳細胞は異なります。そのため、血栓が生じる場所によって後遺症も異なる症状が起こります。
脳の運動機能が関係している部分の脳細胞が死滅した場合、体の片側のみに手足などの運動麻痺が起こります。脳の視覚中枢の脳細胞が死滅したら、失明や視力低下などの視野障害が起こり、脳の知的中枢の脳細胞が死滅すると、歩行障害などを引き起こして痴呆になるケースもあります。
他にも、思ったことを伝えられないことや相手が話していることを理解できないなどの感覚障害・言語障害、字が読めなくなる失読、麻痺ではないのに字が書けなくなる失書、尿意が分からず失禁する尿失禁などが起こります。
精神的な症状では、妄想や気分などの感情をコントロールできない、過去の出来事を忘れてしまう記憶障害などが起こります。
痴呆の症状でもある情緒障害も起こります。これは、自分から進んで行動しない、新聞や本を読まなくなった、テレビがついているのに同じチャンネルのまま、身だしなみに無関心などの自発性低下が起こります。さらに、笑わない、会話がない、すぐに泣く、夜遅くに徘徊、不穏、興奮状態が続くなども起こります。
これまで書いてきた通り、脳梗塞の後遺症は生活に大きな影響を与えてしまいます。後遺症が残らないようにするには、脳梗塞を予防できる生活を送ることが必要になります。

脳梗塞かも?と思ったらセルフチェック

脳梗塞は、突然発症する可能性があります。しかし、発症する前に兆候となる症状があるので「脳梗塞かも」と思ったら、下記の症状が当てはまるかチェックしてみてください。

  • 朝起きたときに手足が痺れている。
  • 突然言葉を発せなくなる。
  • 会話していると呂律が回らなくなる。
  • 箸を持つ力が入らなくなり、落としてしまう。
  • 物忘れがひどくなってきた。
  • 頭痛がする。
  • 頭がぼーっとする。

以上です。上記でご紹介した症状は「一過性脳虚血発作」です。一過性脳虚血発作は、脳の血管へ血液が一時的に流れにくくなっていることで起こる可能性が高いといわれています。ただし、初期段階だとすぐに血液の流れが元に戻ってしまうので、一過性脳虚血発作だと気付かないことも少なくありません。また、ご紹介した症状が起こっても疲れていると思って放置することがほとんどです。しかし、何度も繰り返す、十分に休息をとったのに症状が改善されない場合は、一過性脳虚血発作が悪化して脳梗塞に発展する可能性が高くなっている状態です。
少しでもおかしいと思ったときは、病院へ行き検査を受けることをおすすめします。検査を受ければ、脳梗塞になりかけているのか判断できます。そして、早期治療を行うことができます。既に病気を抱えているのなら、事前に医師へ伝えて発症している病気と脳梗塞を改善する治療を受けられるようにしましょう。

脳梗塞は、血栓によって血液の流れが悪くなり、血管で詰まったことが原因で発症する病気です。そのため、脳梗塞を予防するには血栓を作らない環境に整えることが大事です。ドロドロの血液によって血が固まって発生するので、サラサラな血液にすることを心掛けましょう。
また、脳梗塞だけではなく、他の病気も改善できます。特に糖尿病は、ドロドロの血液になったことがきっかけで発症する病気なので血栓を予防する必要があります。それに、糖尿病の合併症として脳梗塞も危惧されています。脳梗塞を糖尿病の合併症として引き起こさないように、日頃から体の状態を意識して生活することが大切です。

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