血糖値ってなに?

血糖値ってなに?

糖尿病の治療を続けることで必ずといってよいほど聞く言葉のひとつが、「血糖値」です。血糖値は糖尿病を考える上で非常に重要な情報になります。とはいえ、血糖値が何の数値を表しているのか把握できていないという方もいます。また、糖尿病と血糖値はどのような関係性を持っているのか、具体的に理解していない場合もあるかもしれません。
そこで今回は、血糖値についてと糖尿病と血糖値の関係性についてご紹介します。

血糖値とは?

血糖値とは、血液の中にあるブドウ糖の濃度を表す数値です。基本的に血糖値を測るときは、空腹時になります。空腹時の正常な血糖値は、90 mg/dl~100mg/dlといわれています。食後に血糖値を測ったときの正常値は、食後2時間後で120mg/dl未満です。空腹時と食後の数値を比較すれば分かるように食後は、食事によって糖分を摂っているので高くなります。
糖尿病は、正常値とされている血糖値よりも高く結果が出たときに診断結果として伝えられます。そして、普段の生活習慣を見直し、体質改善を行う必要があると指摘されます。

低血糖

高血糖に注意を払う一方で、実は低血糖にも関心を払う必要があるんです。低血糖とは、基本的に血糖値が60mg/dl以下の状態を言います。高血糖も危険ですが、低血糖も大変危険なんです。血糖値は、低ければ低いほど良いという訳ではありません。
たとえば、低血糖になると、異常な空腹感や脱力感、手指のふるえがきたり、冷汗、動悸などが突然に表われます。その他にも、体がだるかったり、生あくび、眼の焦点が合わない、頭が何だか重く感じたり、考えがまとまらなかったり、おかしな行動をとるようになったり、感情が抑えられなくなるなどの、症状がでる場合もあります。そして非常に危険なのは、昏睡状態、つまり意識が無くなってしまう場合さえあるということです。
これは、血液中のブドウ糖量が少ない(低血糖)ために起きてしまう症状ですが、ブドウ糖量が少ないと、脳の栄養が不足してエネルギー不足になるため、昏睡してしまいます。
低血糖は、主にインスリン注射をしていたり、糖尿病薬を利用している方に起こりやすいと言われています。それらの治療をしている方が食事の時間が遅れたり、いつも以上に体を動かしてエネルギーを消費したり、注射や薬の量を多くしてしまったりすると、低血糖を引き起こす可能性が高くなります。
もちろん、ほとんどの方は、この低血糖よりも高血糖のほうを気にする必要があるのですが、中にはたびたび低血糖症になりヒヤッとする思いをされる方もおいでです。
低血糖の症状が出たならば、ブドウ糖や砂糖、糖質のジュースなどをすぐに利用すると、ほとんどの場合症状が治まります。旅行など、いつもと違う生活パターンになる時に起こりやすいようですので、同行者にその旨伝えておくのはとても大切なことですね。
高血糖でも駄目。低血糖でも駄目。正常な血糖値を保つというのは、本当に難しいですね。
ただ、正常な血糖値を保つ事は重要ですが、あまり数値に神経質になりすぎてもよくありません。
というのは、血糖値というものは、一日の間で多少の上下をするものだからです。それこそ、空腹時の食前と満腹時の食後とは違いますし、運動をしたり、体を動かしたりしても、変化します。
また、ストレスがかかったりしますと、グンと血糖値が上昇することもあるんです。ですので、血糖値の変動にあまり、一喜一憂する必要はありませんし、そうするととても疲れてしまいます。糖尿病との闘いは長い闘いです。一日一日の変動に過剰になってしまうと、とても神経が持ちません。
それで血糖値は、体の状態を表わす、とても重要なバロメーターであることには変わりませんが、数値の上下にそれほど神経質になり過ぎる必要はない、ということですね。

糖尿病と血糖値の関係性

病院では、診察したときに血糖値の数字を必ず確認します。これは、血糖値が高いと糖尿病が発症している可能性があるからです。また、既に糖尿病だと診断されている場合は、後に合併症が起こる危険性が高くなるからです。しかし、ここで疑問に思うことは「どうして血糖値が高いとダメなのか」ということでしょう。
血糖値が高いことは、体内に流れている血液中の糖分が通常よりも多くなっているからです。糖分が多い血は、血液の流れを悪くします。
糖分が多いとどのような血液になるのかを例えれば、砂糖をホットコーヒーに入れ過ぎたときに起こる沈殿した砂糖の状態になります。沈殿した砂糖は、粘り気のある液状になってしまいますよね。この状態が、血液中に起こることになります。
この状態の血液が体内に流れてしまうと、血液循環が悪くなったり、血管に詰まったりします。こうなるとデリケートな血管に傷がついてしまい、合併症を引き起こしてしまう可能性が高くなります。そのため、血糖値が高くならないようにコントロールし、正常な数値内で抑えられるように普段から気を付けなければなりません。

低血糖に注意する

糖尿病の方は、血糖値が高くなると高血糖の症状が起こりやすくなります。そのため、普段の生活習慣で血糖値が高くならないように注意を払う必要があります。
しかし、高血糖とは真逆の症状である血糖値が低くなる状態、「低血糖」にも注意しなければなりません。低血糖とは、血糖値が60mg/dl以下の状態です。
血糖値が低くなると、さまざまな症状が起こります。手指の震え、異常な空腹感、体の脱力感、冷や汗、激しい動悸などの症状です。他にも、目の焦点が合わない、過剰な疲労を感じたときに起こる生あくび、頭が重く感じる、考えがまとまらない、おかしな行動、感情のコントロールができないなどの症状が出る場合もあります。そして、最も危険な状態は「昏睡状態」です。昏睡状態になると、意識障害が起こって意識を失ってしまいます。これほど低血糖の症状は危険なのです。
低血糖の原因は、血液中にブドウ糖が少ないことです。ブドウ糖が不足すると脳へ栄養が行き渡らなくなくなり、エネルギー不足となって昏睡状態に陥ります。
また、糖尿病の治療を行っている最中に低血糖の症状が起こることも。その原因は、治療の一環で血糖値を下げるためにインスリン注射を打っていたり、薬を利用していたりする影響で起こることがあります。特に低血糖が起こる可能性が高くなるのは、糖尿病の治療を受けている最中に食事の時間がいつもより遅くなったとき、過剰に運動してエネルギー消費がいつも以上だったとき、インスリン注射の薬剤や薬の量が増えてしまったときなどです。
糖尿病の治療を受けているほとんどの方は、低血糖よりも高血糖を気にします。しかし、血糖値が低過ぎるのも危険なので低血糖にも注意する必要があります。
低血糖の症状が出たときは、基準値を上回らないようにブドウ糖や砂糖が配合されている食材や飲料を摂ることで症状を抑えることができます。また、低血糖は普段の生活と異なる環境で起こりやすくなるので、自分でも注意し、周りにいる方にも体の状態について伝えておくようにしましょう。そうすれば、万が一低血糖の症状が起こっても落ちついて対処することが可能になります。

神経質になってはいけない

正常な血糖値を維持することは大切です。しかし、血糖値に対して神経質になってしまうのも望ましくありません。理由は、血糖値の数字は24時間内で若干上下するのが一般的であるためです。空腹時や食後、運動後も血糖値は変動します。また、ストレスを感じたときに血糖値が高くなることもあります。
そのため、血糖値が変動することを気にし過ぎる必要がないのです。
糖尿病の治療は、長期間にわたります。毎日の変動に対して反応してしまっては、精神的に大きな負担を抱えてしまうかもしれません。
血糖値は体の状態を表す重要な数字ですが、考え過ぎないようにすることが大切です。
以上、血糖値についてご紹介してきました。糖尿病を発症している方にとって血糖値は、とても気にする部分です。ただし、血糖値は健康的な方でも食前と食後で大きく変動します。糖尿病の方にとって大事な体の情報です。しかし、深く考えずにコントロールできるように糖尿病を改善するための生活を送ったほうが数値は安定するかもしれません。

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