糖尿病と肩こりは関係がある!? ー その2

糖尿病と肩こりは関係がある!? ー その2

前回は糖尿病のメカニズムと、糖尿病と肩こりの関係性についてお伝えしました。

糖尿病と肩こりって意外と関係があったということに驚かれたかと思います。肩こりの根本原因が糖尿病だとしたら、大変ですね。

さて、今回は、肩こりの解消法をメインにお伝えしていきます。
前回は、横になったりしても改善しなかったら病院へ・・・とお伝えしましたが、これからお伝えする方法を使えば、少しながらでも、肩こりが楽になるのではないでしょうか。

セルフケアで肩こりを解消しよう

それでは、セルフケアで行える、糖尿病による肩こりの解消法とはどのような方法があるのでしょうか。

この肩こり解消法は、糖尿病によって出現する肩こりのメカニズムから対処法が編み出されているため、かなり効果は高いのではないかと思います。

それでは、肩こりの解消方法について見ていきましょう!

・意識的に肩甲骨を動かすようにする

健康な方が生じる肩こりと違って、肩甲骨付近から帯状に凝りが出現するのが糖尿病による肩こりの大きな特徴ともいえます。そのため、改善方法の1つとしては。肩甲骨周囲の筋肉を意識的に動かし、血流をいきわたらせることで、肩こりを改善するということです。

肩甲骨を意識して肩を大きく回したり、両手を上に伸ばし手のひらを外側に向けた状態で、上げ下ろしをするというような動作が、肩甲骨を刺激するのに最適な運動方法となります。

数回行ったらすぐに効果が出て、肩こりが解消できるというものではなく、1日に意識的に何回も行ってやっと少し効果があるかなといった感じにはなりますが、塵も積もれば山となるというように、何回も繰り返し行うことで改善を感じることができるかもしれません。

・タオルを使用して肩こりを改善する

原理は上記の肩甲骨を動かすというものと同等になります。横になった状態で、タオルを肩甲骨の下に置いて、手が顔の横あたりに来るように、腕を曲げ手のひらを上に向け、そのまま10秒間ほど待つというものです。

これも、タオルを置いて腕を曲げることで、肩甲骨周りの血流を促進して、肩こりの改善を促すというものになります。ただし、これも前述しているように、一時的に血流を促進したことによって肩こりが解消しているというだけなので、一度やったら、しばらくは肩こりに悩まされないというわけではありません。

・温熱のパワーを利用して肩こりを改善する

次に、温熱のパワーを利用するというもの。

濡らしたタオルを、電子レンジで温めて蒸しタオルを作り、それで、首や肩を包むように覆います。蒸しタオルでなくても、使い捨てのカイロや電子レンジで温めて使用するような商品など、今はいろいろと便利な商品が発売されているため、それを使ってもよいかもしれません。温熱の効果によって血流を促進して、筋肉をほぐすという効果があります。これを行いながら、ストレッチなどを行うと、効果的でしょう。やけどをしないよう、温度管理には注意してくださいね。

運動と食事で肩こりを改善しよう!

糖尿病が原因による肩こりの改善に最も大切な方法が血糖値をしっかりと管理することです。ですから、糖尿の根本改善にも当然目を向けなければいけません。

血糖管理がうまくできていなければ、一時的に肩こりが改善しても、長期間の改善は難しいでしょう。というわけで、糖尿病による肩こりを根本的に改善するために必要なのは、やはり血糖管理。

そこで運動と食事の観点から、肩こり改善についてお話していきますね。

・運動について

糖尿病の運動は、低下しているインスリンの効果をアップさせるというところにあるため、有酸素運動が望ましいとされます。現在では、糖尿病、肩こりの両面に効果があるとされる筋膜リリースという運動療法があります。

肩周囲のストレッチについて前述してきたものの、糖尿病を罹患していると、筋肉を覆っている筋膜が糖化されてしまうため、ストレッチを行っても思ったような効果が出ないこともあります。

その筋膜をねじれや癒着から解放してあげることで、関節の動きも良くなって肩こりの改善につながる上に、糖代謝もアップするため、運動を行っているのと同じような効果が得られ、糖尿病による肩こりを罹患している人には朗報なのです。

筋膜リリースについてはいろいろなメディアでも近年特集が組まれています。1番簡単なものでは、両手とひじを合わせて床に置き、手の位置は変えず、そのまま腰を丸めてお尻を引いた状態で30秒キープするというものを3セット行います。痛みが強い時には行わないように注意しましょう。

・食事について

糖尿病で最も大切とされる食事。特に、肩こりを有しているという場合、肩への血流が阻害されている=血液の粘度がかなり高くなっているということになります。

まずは、血液の粘度を少しでも薄めるために、しっかりと水分を取るようにしましょう。特にウーロン茶は、お茶に含まれるポリフェノールが食事中の油に癒着して体外に出す作用があるため、血糖値を下げる効果もあります。

また納豆は、血管老化や血栓を溶解して血液をサラサラにする効果もあるため、ぜひ、糖尿病による肩こりに悩んでいる方には試してほしい食材となります。

今回のまとめ

★今回のまとめ

・糖尿病が原因による肩こりの改善方法には肩甲骨を意識して動かす、タオルを使用したストレッチ、温熱を利用するというものがある。

・どれも一度行ったらすぐに改善するわけではない。永続的に肩こりが改善するというわけでもない。そのため、1日の中で何度も繰り返し行っていくことで初めて効果を実感することができる。

・糖尿病が原因による肩こりの改善に最も重要なことは、血糖コントロールを行うこと。

・筋膜リリースは近年メディアでも取り上げられている方法で、肩こりの解消や糖代謝アップに影響する運動法である。

・糖尿病によって血流が低下している人には、ウーロン茶など、ポリフェノールを含んだ飲料が効果的である。

糖尿病が原因である以上、最も大切になるのが血糖管理。血糖値を良好に保つことが、糖尿病が原因である肩こりを解消するための1番良い方法ですね。

血糖管理を行いながら、セルフで改善方法を行い、糖尿病が原因による肩こりを改善していきましょう。

→ 関連項目 糖尿病と関節痛の不思議な関係 ー その1

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