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糖尿が原因の体臭や口臭?

独特の臭いは、病気のシグナルかも?

体臭や口臭は、とっても気になるものですね。

もしかして周りの人は、私のことを・・・

などと思うと、とっても心配になってきますよね。

糖尿病は、いろいろなところに障害をきたすことがあると毎回のように言っていますが、その中には実は「体臭や口臭」も関係してくるのです。

では、今回ちょっと気になる、「糖尿病と体臭や口臭」についてお話をしたいと思いますので、少しお付き合いくださいね。

■独特の臭いは病気のシグナル?

そもそも、体臭とはどのようにして発生するのでしょうか?

体臭のもっとも大きな原因は、汗が原因となっています。皮膚にはアポクリン腺、エクリン腺などの腺があり、そこから汗がでてきます。

その汗が細菌によって分解されたときに体臭が発生します。また、皮脂腺から分泌された皮脂が空気に触れることで酸化します。細菌と酸化した皮脂が混じりあい、体臭の臭いの元となるのです。

実は糖尿病だけでなく、様々な病気が原因で、体臭がきつくなる場合があるんです。体臭が強くなることは病気のシグナルとも言われますので、体臭の変化から病気を発見することもあるんです。

ですので、自分だけでなく、家族の方や周りの方の体臭が以前と違う場合は、気をつけないといけないんですね。

体臭がきつくなる主な病気として・・・

・糖尿病
・甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
・パーキンソン氏病
・慢性中耳炎
・ちくのう症
・腎臓病の全般

があげられます。

それぞれの病気ごとに独特な臭いがします。

糖尿病だけでなく、様々な病気の体臭について知っておくことで、早めの病気発見に繋がりますね。

様々な病気に関する体臭の臭いの特徴をまとめましたので、参考にして下さい。

● 血のような臭い
これは、呼吸器系の病気が疑われます。呼吸器といわれる、鼻・喉・気道に炎症を起こすと、細菌が増殖してしまいます。この細菌が口臭の元になるんです。体臭というよりは、タンの臭いとして気がつく人が多いようです。病気としては、副鼻腔炎・気管支炎・ちくのう症・咽喉頭炎などがあげられます。

● カビくさい・腐った卵やニンニクのような臭い
これは、肝機能の低下が疑われます。肝臓は、体の中の毒素を分解する働きがある臓器です。アルコール性肝機能障害や慢性肝炎などになることで、肝機能が低下します。肝機能が低下することで、毒素が分解されずに、呼吸や汗に含まれ、それが臭いとして発生します。口の中で苦味を感じる場合もあり、悪化すると、体からカビ臭さが消えず、ニンニクと腐った卵が混ざったような臭いが発生します。

● 卵が腐った臭い
これは、胃腸器系の低下が疑われます。胃や腸の機能が低下すると、食物が胃や腸に長時間滞留してしまいます。滞留することで、異常に発酵してしまい、発酵過程で腐った卵のような臭いを発生するんですね。また、胃や腸が弱っていることで、腸内に善玉菌が少なくなり悪玉菌が増えてしまいます。この、悪玉菌からも臭いが発生するのです。

● アンモニア臭
これは、肝臓障害が疑われます。肝機能が低下することで、尿毒症になることがあります。そして尿毒症はアンモニア臭が発生する場合があるんです。

 

このように、体に異常が発生することで、臭いは様々ですが、体臭がすることがあるんですね。体の異常のシグナルとして、この臭いが発生するんです。

では、糖尿病になると、どんな臭いがするのでしょうか?

糖尿病の場合は、糖の代謝が進まないために甘酸っぱい臭いがすることが多いと言えます。

糖尿病になると、インスリンの不足及びインスリンの機能が弱くなることで、糖の代謝が進まなくなります。何度もこのメルマガで用いている表現ですが、「糖代謝の異常」が生じます。

この糖代謝の異常、つまり糖の代謝が進まなくなると、体は糖の代わりに、脂肪をエネルギーとして代用するようになります。その際に、ケトン体という強い臭いの元となる物質が血液に乗って全身に巡ってしまい、それが体臭となるのです。

それで、糖尿病の場合は、甘酸っぱい臭い、それが危険なシグナルである、と覚えておきましょう。

では、この仕組みについて、さらに詳しく見ていきましょう!


甘酸っぱい臭いのがするのはなぜ?

■糖尿病になると、なぜ甘酸っぱい臭いがするの?
先に少し説明したように、糖の代謝異常がこの臭いと大きく関係しています。まず、糖の代謝について簡単に説明しましょう。

ご飯やパンなどの、糖質を含む食事をすると、その糖質は消化吸収の過程でブドウ糖(グルコース)に分解されます。

そして、本来ならばブドウ糖は体にとって栄養になり、エネルギーになったり、肝臓や筋肉でグリコーゲンに合成され、貯蔵されるんですね。

肝臓のグリコーゲンは、血糖値が低下してしまうと分解され、再度ブドウ糖に作り変えられます。このように、体は血糖値を維持するために、ブドウ糖とグリコーゲンと形を変えているのです。

これが、正常な糖代謝の様子です。

しかし、この糖代謝の異常が生じ、体内にある糖が正しく代謝されないと、体はエネルギー源として、脂肪を使い始めます。脂肪を分解した脂肪酸は、エネルギーを作り出すからです。

ここで問題になるのは、糖尿病の体臭の元となっている「ケトン体」という物質です。

ケトン体は、アセト酢酸やアセトンなどの、脂肪酸を代謝した際に生じる産物の総称です。これらが、尿や呼吸から排出される時に、糖尿病独特の甘酸っぱい体臭となるのです。

もう一度まとめますと・・・
糖の代謝異常により、糖ではなく脂肪を多く分解することで、ケトン体が多くなり、それが臭いの元となっている、ということになりますね。

このケトン体が増加するのは、糖尿病だけでなく、過度なダイエットの場合も発生します。ケトン体は、脂肪組織から脂肪酸が大量に遊離している場合に多く産生されます。

ですから過度のダイエットにより、食べる物を極端に減らすことで、脂肪を体が代謝すると、やはり同じような臭いが発生する、ということなんですね。

■ケトン体は悪者?
このように、糖尿病の体臭の原因はケトン体というものである、ということが分かりましたが、このケトン体は、臭いの元としては大変やっかいな存在ですが、我々人間が生きていく上では、必要な物質でもあります。

ケトン食と言われるものがあるのを、聞かれたことがあしますか?

これは、小児科病棟ではかなり認知度が高い病院食です。小児のてんかんは、難治性が高い場合がありますが、通常のてんかんの薬でも改善しない場合に、ケトン食が治療として用いられるのです。

ケトン食の食事内容というのは、総摂取カロリーの75〜80%が脂質という内容になっています。このケトン食で、てんかんの発作が治ることが多いのです。

それは、血中のケトン体が発作を置きにくくするからだとされています。発作だけでなく、ぼんやりとしていた患者が活き活きとしてきたり、多動な子供が落ち着くなど、精神面でも期待が出来る食事なのです。

ケトン食は、超高脂肪食であり、脂肪からケトン体への変換を起こします。そのケトン体がブドウ糖の変わりにエネルギー源として利用されるんです。脳だけでなく、全身のエネルギー源としてケトン体が利用されるようになります。

それでこのケトン体は、こういった良い面も、持ち合わせているある意味、不思議な物質ということになるんですね。

さらにこのケトン体は、生理的ケトン体上昇と、病理的ケトン体上昇とがあり、それをしっかり見極める必要も生じてきます。

糖尿病の方や、ケトン体について知識がある方は、検査などでケトン体が上昇すると、体に異常があるのではないかと、心配になる方も多いと思いますが、生理的ケトン体上昇と病理的ケトン体上昇の、両方があるということを理解してない場合が多いのです。

ケトン体自体は体に良い役割を果たしますので、体が正常であり、生理的な状態で、つまり病気が原因でケトン体が上昇するのではない場合がある、ということを覚えておくことができますね。

ケトン体の上昇=悪ではない!ということです。

ケトン体は、様々な臓器で日常的にエネルギー源として利用されていますので、ケトン体は、生命のためのエネルギー源としてとても重要なものなのです。

ケトン体の基準値は、26〜122μM/lなのですが、この基準値は、日常的に3食以上の糖質を摂取しているという条件です。

しかし、糖尿病の場合、食事療法によって、糖質制限食など実施することがありますね。その場合、糖質を制限しますので、体は脂肪をエネルギーとして利用し、その結果ケトン体が一時的にかなり上昇する場合があります。

初期段階で2000〜4000μM/lまで上昇する場合があります。しかし、それは食事療法を始めたから、そうなっているのであって、ケトン体が上昇したからといって体に悪影響を及ぼしている訳ではないのです。

それで、ケトン体の上昇が気になる場合は、それが生理的ケトン体上昇なのか病理的ケトン体上昇なのか、その違いで判断するようにして下さいね。

 

口臭と体臭を改善したい!

■口臭にも気をつけて!
糖尿病の体臭の原因は、ケトン体という事を考えてきましたが、糖尿病独特の体臭だけでなく、口臭にも注意が必要ですよ、

糖尿の場合は、口臭にもかなり気を配る必要があります。

なぜでしょうか?

糖尿病になると喉や口の渇きを覚えると言われますね。これは、口の中の唾液が少なくなっているためでもあるのですが、口の中が渇くと、ただでさえ口臭がするようになります。

それに加え、唾液には歯を守る役割があります。この唾液によって、様々な細菌の増殖を食い止めてくれているのです。

唾液がなくなることで、細菌が増殖し歯周病の原因となる菌が増殖し、口臭が強くなる場合があるんです。ですので、糖尿病の方は歯周病になりやすいとも言われていますね。

糖尿病

唾液が少なくなる→口臭

歯周病→口臭

また、喉の渇きを潤すために、ジュースを飲んだり、清涼飲料水を飲む方も多いと思います。また、血糖値が不足した場合用にアメを舐める方もいらっしゃいます。口の渇きを潤すために、ガムを噛む方もいらっしゃいます。

様々な甘い飲み物や食べ物を口にすることで、細菌が繁殖する場合があり、それが口臭の元となる場合もあります。

それで、甘い飲み物や食べ物を口にした後は、必ずうがいや歯磨きを心がけることで、口臭を防ぎましょう。

■自律神経のバランスを保とう!
糖尿病の方は、自律神経の異常により、普通の人より多く汗をかく場合があります。大量の汗をかくことで、汗による体臭が気になる場合もあるかもしれませんね。

糖尿病独特の臭いと共に、汗による体臭という、両者の臭いが混じることで、さらに一層周りの方に不快感を与えてしまうかもしれません。

自律神経のバランスを保つために、病院のお薬を処方してもらう方法もありますが、自分で治せたら一番いいですよね。

自律神経のバランスを保つツボというものがあり、ツボを刺激することで自律神経の機能を向上させることが出来ます。

食事療法や運動などと併用するとより一層効果を得ることが出来ますよ。

そのツボをご紹介しますね!

● 足の親指の、人差し指側の爪の生え際を3秒ほど押さえます。
● 次に反対側の生え際を3秒ほど押さえます。
● 人差し指は、中指側の爪の生え際を3秒ほど押さえます。
● 薬指も、小指側の爪の生え際を3秒ほど押さえます。
● 小指は、左右の生え際を片側ずつ3秒ほど押さえます。

これを左右2セット、1日に2回程度行なうことで、自律神経のバランスを整えることができるといわれています。

簡単な方法なので、是非試してみてくださいね!


今回のまとめ

・ 様々な独特の臭いは、病気のシグナルかも
・ 糖尿病の場合は、甘酸っぱい臭いがする場合が多い
・ 糖代謝の異常によって、脂肪がエネルギー源として使われることで、ケトン体が多く生じ、それが臭いの元となっている
・ 口臭や自律神経の異常からくる発汗の臭いも気をつけて

糖尿病の体臭を改善するためには、やはり糖尿病自体を改善することが一番近道となります。

肥満の解消、ストレスの解消、運動不足の解消、美食や過食をやめる、飲酒を控えるなど、ごく基本的な糖尿病改善の生活習慣を身につけることが大切です。

今回考えましたように、体臭は体の健康のバロメーターといえるものでもあります。

普通の臭いじゃないな?と思った場合は、自分の体に異常がないかチェックし、糖尿病だけでなく、その他の病気の早期発見に努めましょう。

また、家族や知人の体臭が気になった場合は、その人のために忠告してあげるのも、それが本当の親切と言えるかもしれませんね。

確かに、体臭も口臭も、とてもデリケートな問題ですが、病気からきている臭いの場合は、その臭いの背後にある体自体のほうが大きな問題です。

まずは原因となっている病気を発見し、その病気の改善にしっかり取り組むことを意識しましょう!

 

今回ご紹介したように、糖尿特有の臭いの原因はケトン体というものでした。

ケトン体は、糖が正しく代謝されないために、代わりのエネルギー源として、脂肪を分解することで生じてしまう物質である、ということもご紹介しました。

そう考えると、糖を正しく代謝し、糖の代謝異常を改善することで、この臭いの問題も改善されていく、ということなのです。

糖代謝の異常は、日ごろの運動不足や食習慣の影響によって、徐々に生じていきます。そういった良くない環境が、糖を代謝する上で欠かせない、必須ミネラルであるクロムの不足を生じさせていきます。

糖代謝の仕組みは、非常に複雑で、まだ分かっていないことも多いようですが、体内必須ミネラルであるクロムが不足すると、この大問題である「糖代謝の異常」が生じてしまうという事は研究によって分かっています。

体内で不足しがちなクロムを賢く摂って、糖代謝の異常にアタックしましょう!


しかし…実はこのクロム、大変吸収されにくいミネラルとして有名なんです。
「えっ!?そんなクロムをどうやって摂り入れればいいの?」
この疑問に対する答えは、下記ページ先の記事をご覧ください。

 

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