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糖尿と感染症について

感染症を軽く見ると、大変なことに!!

糖尿病の怖さは「合併症」に隠されていると何度もお話していますが、合併症の中でも、発症すると怖いものがたくさんあります。

皆さんは、糖尿病の合併症の中で、何が一番怖いな〜と感じられますか?

心筋梗塞?

脳梗塞?

確かにそれらも怖いですよね。

しかし、もっと身近な合併症で、気をつけてもらいたいものがあるんです。今回は、そのことついて考えてみましょう!

■「感染症」に気をつけて!

糖尿病になると様々な合併症を伴います。中でも注意してもらいたいものが「感染症」です。

感染症と言っても、

はて?なんだろう?

そんなふうに思う方が多いかもしれませんね。

簡単に言うと、感染症とは、病原体によってもたらされる病気のことです。病原体といってもピンとこないですね。

病原体とは、細菌やウィルス、カビなどのことをいいます。

糖尿病になると免疫力が落ちてしまうので、健康な人であればかからないような病原体の影響を受けてしまい、様々な病気にかかってしまうのです。

かかりやすい感染症として、

・肺炎
・膀胱炎(ぼうこうえん)
・腎盂炎(じんうえん)
・皮膚炎
・胆嚢炎(たんのうえん)
・歯肉炎
・風邪

などがあります。

こういったものに、かかりやすいだけでなく、重症になってしまう場合も多く、また、治りにくい場合が多いのです。

糖尿の場合、感染症に・・・

◆かかりやすく
◆重症化しやすく
◆治りにくい

こういう大変危険な3つの要素が絡んできてしまうのです。

これって、本当に怖いことなんですよ。

 

■「感染症」を軽く見ると、命取りに!

糖尿病の場合の感染症を軽く見てはいけません。

たとえば、糖尿の方が風邪をひいたとしましょう。健康な方であれば、市販の風邪薬を飲んだり、処方された薬を飲むとすぐによくなることが多いですよね。
しかし、糖尿の方がちょっとした風邪をひくだけで、それがこじれて、亡くなってしまうというような場合も決して少なくないのです。

繰り返しになりますが、糖尿の方は体の免疫力がとても弱くなっているため、感染症にかかりやすく、重症化しやすく、治りにくいからです。

よくある重症化する傾向としては

風邪→気管支炎→肺炎

こういう順序で重症化していってしまい、最終的に肺炎が悪化して亡くなってしまう、ということが多いんです。

たかが風邪、と考えがちですが、軽く見ると確かに命取りに、なるんです。

これからの季節、本当に気をつけたいですよね!

しかし、なぜ?糖尿の場合、この感染症にかかりやすくなってしまうのでしょうか?

少しそのメカニズムを考えてみましょう!

人間の体には、細菌や身体の毒となるものを排除しようとする力がありますよね。つまり、病原菌に抵抗する力があります。

その病原菌を排除する役割の中心となっているのが白血球です。白血球を中心とする、免疫システムが働きだし、細菌を殺すのです。

病原菌が入ってきた!

白血球が排除!

健康状態は良好!

本来なら、こういう状態が保たれます。

しかし、白血球は血液の中にありますが、血糖値が高くなると、血液中の白血球の働きが弱くなってしまうのです。細菌を排除する力が弱くなるため、感染症にかかりやすくなってしまうのです。

高血糖という状態は、白血球を弱くするとともに、細菌を活発にさせてしまう働きがあります。高血糖状態であると、通常よりも糖分が多くなっています。この糖分を栄養として細菌がさらに活動を強めてしまうのです。

病原菌が入ってきた!

白血球が元気がなく、抵抗できない!

しかも、余分の糖分を栄養に、病原菌がさらに活発に!

様々な感染症にかかっていく!

と、こうなってしまう訳です。

さらに・・・

糖尿病になると体中の毛細血管が詰まりやすくなり、いわゆる血管障害になりやすくなりますね。この血管障害により、感染症の回復が遅くなってしまうのです。

血流が悪くなると、細胞に栄養や酸素が行き渡らずに、様々な機能が低下してしまいます。ですので、体全体が元気を無くし、抵抗力も回復力も弱くなっているため、重症化しやすくなり、治りにくい状態が続いていくのです。

また、糖尿病による神経障害も感染症に大きく関係しています。神経障害になると痛みを感じない場合があります。目が届きにくい足先などに傷があったり、水虫があったりすると、そこから感染症となってしまうのです。

小さな傷口から細菌が入り、そして抵抗力が弱いため、細菌が増殖し、神経障害のため痛みを感じにくくなっていると、気付かずに重症化している、そんなこともあるのです。

・高血糖による白血球の機能低下
・高血糖を栄養として、病原菌が活発に
・血流不足による栄養や酸素欠乏のため、体全体の回復力の低下
・神経障害による無痛状態が、重症化を生む

こういった原因や理由により、様々な感染症に、かかりやすく、重症化しやすく、治りにくい、ということになるのです。

では、次に具体的にどんな感染症に気をつけるべきなのか、見ていきましょう。


どんな感染症に気をつけるべきか?

■皮膚病を予防しよう

糖尿病になると皮膚に関係する病気にかかりやすくなります。糖尿病に関する研究によると、糖尿病患者の約30%がなんらかの皮膚病にかかったことがあるという結果が出ています。

なんか最近、お肌のトラブルが多いとか、かゆみがひどいとか、そういった皮膚病を発生してから、糖尿病が発見される場合も多く、糖尿病と皮膚病はきっても切り離せない関連があるのです。

この皮膚病も、気をつけたい感染症の1つになりますので、しっかりと把握し、予防をすることが大切です。

ところで、

なぜ糖尿病になると皮膚病にかかりやすくなるのでしょうか?

糖尿病になると皮膚が化膿しやすくなってしまいます。皮膚病は全身どこでも発生しますが、特に皮膚が薄い唇や陰部に出る傾向があります。また、足の水虫が潰瘍へと進行する場合が多く、壊疽してしまう可能性も十分にありますので、予防と対策をしなければなりませんよ。

では、どのような皮膚病があるのでしょうか。

<皮膚掻痒(そうよう)症>
これは、要するに皮膚がかゆくなってしまう症状のことですが、糖尿病の患者は、皮膚がかゆくなりがちになります。原因として、皮膚の油分がなくなってしまい乾燥するためです。

高血糖による脱水傾向と発汗異常のために皮膚が乾燥するためと言われています。それで、入浴後には、保湿成分の入っている乳液などで身体に水分を与えてあげることで、かゆみが改善します。

<水虫>
水虫はカビによって起こる皮膚病です。糖尿病の方は足だけではなく、全身に広がったり重症する可能性が高いですので、たかが水虫とあなどらずに、きちんと治療するようにしましょう。

<カンジダ>
カンジダもカビによっておこる皮膚病です。口腔粘膜や、女性の外陰部、男性の性器の亀頭などに出来やすいです。抗真菌剤の治療が必要となり、完治まで数ヶ月かかります。

<細菌感染症>
化膿する菌に感染し、おできが出来る感染症です。健康の方であれば、すぐに完治するのですが、糖尿病の患者の場合は、治りにくく重症になりやすい感染症です。抗真菌剤での治療が必要となり、完治まで数ヶ月かかります。

この細菌感染症がひどくなると、頭部乳頭状皮膚炎という化膿性の炎症をおこします。ちょっとした擦り傷や切り傷から菌が入り込み、皮下が蜂の巣上になって酷い化膿をおこし、高熱を出す場合もあります。インスリンの注射とともに、抗生物質での治療が必要となる場合もあります。

また、糖代謝異常で起こる糖尿病患者特有の皮膚病もあります。

<デュビュイトラン拘縮>
手の平にある腱膜という部分が硬直してしまい、指が伸びなくなる病気です。この病気も皮膚病としてあげられます。

<糖尿病浮腫性硬化症>
後頭部から、背中、また肩の部位の皮膚が厚くなり硬くなる症状です。この糖尿病浮腫性硬化症は、糖尿病が改善されなければ治らない皮膚病とされています。

<糖尿病性潮紅>
皮膚の血管が異常反応し、顔や手の平、足の平、手足の指先が赤くなる皮膚病です

<糖尿病性水泡>
突然、やけどの時のような水泡ができる皮膚病です。処置をすればすぐに治る皮膚病ですが、治療しないままでいると、感染を起こしてしまい大事に至ってしまいますので、放っておくのは危険な皮膚病です。

 

このように糖尿病と皮膚病は密接な関係性があります。細菌が増殖しやすい環境にあり、最近を排除できにくい状態であることが、皮膚病にかかりやすい原因です。

さらに、皮膚や肌というのは、細胞が更新していって、きれいな状態を保つことができる訳ですが、体内の血流の悪化により、更新に必要な栄養や酸素がもらえないことでも、この皮膚疾患は悪化していくことになるんです。

特に、顔や手など、人目につきやすい部分に皮膚疾患が現われると、非常に気になりますし、日常生活にも支障をきたす場合もあります。女性の方であれば、尚更気になりますよね。

ちょっとしたお肌や皮膚のトラブルでも、重症化しやすいことを考えて、「ちょっと気になるな」と思ったら、早めに医療機関で診察してもらうことにしましょう。

■尿路感染症について

さらに、気をつけたい糖尿病の感染症に、尿路感染症というものがあります。
尿に細菌が見つかるのですが、症状がない場合が多く、症状が悪化する場合が多いので気をつけたい感染症です。
糖尿病の尿路感染症は、男女で発症率が大幅に違うことが特徴として挙げられます。

男性の場合、糖尿病であっても尿路感染症は少ないのですが、女性の場合、糖尿病患者と糖尿病でない方とを比べると、糖尿病患者の尿路感染症が2〜3倍も高いのです。

ではなぜ、尿路感染症は女性に多いのでしょうか?

これには実は、女性は尿道が短いという特徴が関係しています。膣入口部で増殖した菌が、尿道を通り膀胱に菌が入りやすいといわれています。

尿路感染症の特徴は、糖尿病になってから20年以上という、かなり長い間糖尿と闘っている方が、かかりやすいという統計があります。

さらに、網膜症を発症している糖尿の方。

糖尿病性自律神経障害を発症している糖尿の方にも、多いと言われています。これは、自律神経の障害によって、膀胱が十分に収縮出来なく、排尿しても膀胱内に尿が残るために、路感染症を発症しやすいといわれています。

尿路感染症が進行してしまうと、膀胱炎になってしまい、頻尿になりますし、排尿する際に痛みを伴う場合もあります。

そして、膀胱炎を放置しておくと、腎盂炎(じんうえん)や腎盂腎炎(じんうじんえん)になってしまい、高熱を出したり、震えが出たり、腰痛という症状があらわれます。

さらに症状が進行してしまうと、敗血症になる場合もあるのです。

尿路感染症を予防するには、おしっこを我慢しないことが大切です。神経障害を伴っている場合は、時間を決めてトイレに行くようにしましょう。尿をできる限り溜めないような工夫が必要ということになりますね。

そして、女性はなるべくウォシュレットなどを使うようにし、特に清潔に保つことで予防することができます。そして、ウォシュレットトイレのノズルはこまめに除菌しましょう。

排尿というのは、毎日のことですので、それに痛みや不快感が伴うのは、本当に苦痛です。またなかなか病院に受診しに行くことに抵抗がある場合が多く、それが重症化に繋がる場合も多いのです。

尿路感染症も、身近な気をつけなければいけない、合併症として是非覚えておいてくださいね。

 

糖尿病の大敵!!新型インフルエンザ

■新型インフルエンザには要注意!

近年、新型インフルエンザが大流行していて、糖尿病の方は特に感染しないよう、細心の注意をされていることと思います。

世界保健機構は、高血圧、糖尿病などの慢性疾患を抱えている人が重症化したケースが多いと発表していますね。

ウィルス感染をすると、ウィルスを退治する働きが身体の中で起こり、血糖値があがるホルモンや炎症性サイトカインが上昇してしまい、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が低下してしまい、血糖値が上昇してしまいます。

つまり、糖尿ゆえに抵抗力や免疫力が弱っているため、インフルエンザにかかりやすいのに加え、実際インフルエンザにかかることで、血糖値が上昇し、糖尿も悪化していくという、悪循環が生じてしまうのです。

ですから、何としてもインフルエンザにかからないように、徹底した予防が必要なのです!

米国疾患管理・予防センターは、糖尿病患者は季節性インフルエンザの予防接種を受けるように奨めていますし、糖尿病患者がインフルエンザや風邪になった場合のための対策として、以下のことをあげています。

・主治医に連絡し指示を受ける。
・医者はインスリン注射を行っている患者が病気の時に、インスリン注射量を調整するようにアドバイスする。
・インスリン注射で治療をしている人は、食事をとれない場合でも注射を中断しない。
・少なくとも4時間ごとに血糖自己測定を行い、血糖の変動を記録し医師に伝える。
・水分を十分にとり脱水症状を防ぐ。
・通常の食事を続けるか、それが出来ない場合は消化のよい食物をとる。なるべく炭水化物を通常量通り摂るようにする。
・体重を毎日計る(体重が減っている場合は高血糖が疑われる)

(米国疾患管理予防センター参照)

 

さて、今回ご紹介したように、糖尿病の方は、感染症に十分気をつけなければいけません。

比較的健康な方であれば、かかりにくい病気や、すぐに治るようなものでも、糖尿の方の場合は、重症化する危険が大きいのです。

決して、感染症を甘くみないでくださいね。

 

今回のまとめ・・・

●糖尿は、免疫力と抵抗力が落ちているので、様々な感染症の危険がある
●かかりやすく、重症化しやすく、治りにくい
●皮膚や肌のトラブル、ちょっとした風邪など、異変に気付いたら重症化する前に、すぐにお医者さんに相談
する

 

感染症を予防するには、免疫力をつけることが大切になってきます。

体が、免疫力を高め維持するためには、エネルギーが必要となります。

しかし、糖尿病の方の場合は、体がエネルギーを得るのに必要な糖の代謝機能に問題があるのです。

栄養豊かな物を食べたからといって、それがすぐに体にとってのエネルギーになる訳ではありません。

わたしたちの体は、細胞の集合体な訳ですが、その細胞の一つ一つに、しっかりと栄養が行き渡って初めてエネルギーとなり、免疫力や抵抗力がつくのです。

しかし、血糖値が高いということは、本来細胞に運ばれ、エネルギーとなるはずの糖が正しく処理されず、その目的を果たしていないということになるのです。

糖を正しく処理することを、糖を代謝すると言いますが、この糖代謝の仕組みが、最近の研究によって、徐々に解明されてきました。

なぜ?糖が正しく処理されないのか、糖代謝の異常が生じてしまうのでしょうか?

糖代謝の異常は、日ごろの運動不足や食習慣の影響によって、徐々に生じていきます。そういった良くない環境が、糖を代謝する上で欠かせない、必須ミネラルであるクロムの不足を生じさせていきます。

糖代謝の仕組みは非常に複雑で、まだ分かっていないことも多いのですが、体内必須ミネラルであるクロムが不足すると、この大問題である、「糖代謝の異常」が生じてしまうという事は研究によって分かっています。

体内で不足しがちなクロムを賢く摂って、糖代謝の異常にアタックしましょう!

 

なぜ、糖尿病の方にはクロムが必要なのでしょうか?

クロムをしっかりと摂るにはどうすればよいのでしょうか?

そのことは、よろしければ次のお話から調べてみてください。

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糖尿病の本当の原因とは?

 

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